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シリーズ「伝統的工芸品の全国大会がやってくる!」

◆第2回 「本場大島紬の魅力」
シリーズ第2回目となる今回は,「本場大島紬の魅力」についてご紹介します。

「本場大島紬」は,千三百年という,わが国でもっとも長い伝統をもつ絹織物です。
奄美大島や鹿児島市で主に生産されています。

特長は何でしょう。先染め(織る前に糸に色づけをする)平織りのため,表裏がない,精巧で緻密な美しい絣織物,軽くて,暖かく,しなやかで着くずれしないなど優れた点があります。また,年を経るごとに風合いを増すので,世代を超えて楽しめる,絹織物の最高峰といえます。

そのうえ,汚れにくく,しわになりにくい。少々行儀に自信のない人も気後れせずに,どんどん着用して,その良さを体感してみてください。

本場大島紬を織り上げるには,図案作成,のり張り,締機,染め(テーチ木染め,泥染め),手織りなど大きく分けて30以上の工程を踏み,半年近くもかかります。

一つ一つの工程で,非常に複雑で高度な熟練された技術が必要です。その,ため息のでるような細かい作業と精緻な技術を目の当たりにすると,紬の技術を磨き高めていった人々の熱い心を思わずにはいられません。

鉄分の多い泥田やテーチ木(シャリンバイ)染めという奄美の地質,植生といった風土の中で生まれた染めの技と,染め上がりの見事さには目を奪われます。世界屈指の絹織物と高く評価されているのも頷けます。

さらに,今では,伝統的な泥大島や泥藍大島だけではなく,色大島や白大島など豊かなバリエーションが楽しめるようになりました。スーツやスカーフなど紬の特性を生かしつつも伝統にとらわれない数々のファッションアイテムも作られています。

大島紬は,長い歴史の中で,より良いものを求めた人々の向上心が,技術・品質を高めて生まれた結晶です。まさに,人々の情熱と風土のチカラが生んだ傑作なのです。

今年の11月8日〜11日の4日間,鹿児島アリーナで,全国伝統的工芸品フェスタが開催されます。もちろん,本場大島紬も大集合! ここで,直接触れて,その魅力を確かめてください。
 
岩手県 岩谷堂箪笥
【伝統的工芸品/岩手県 岩谷堂箪笥】
 

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